買い取ったマンションをリフォームすることは多いのですが、スケルトン(壁などを取り払った状態)にして、間取りや設備を大幅に改変する「リノベーション済物件」もよく見かけるようになりました。
築年数の経った物件にリノベーションを施す場合が多いのですが、注意しておかないといけないのは、住宅ローンを組んで買う場合です。例えば、相場価格が3000万円の分譲マンションをリノベーションするには、内容にもよりますが、500万から1000万程度かかると見積るのが妥当だと思います。
物件を安く買い取った人がリノベーション代金を丸々ローンで組めるか?というと、そうとは限りません。また、業者が買い取り、リノベーション後に、工事代金と利益を載せて再販したとしても、銀行は担保評価としては、3000万が原則であるため、多少の安値での仕入れでは、買手が現れてもローンが通らず、在庫として抱えてしまうリスクがあります。
そのため、不動産業者は工事業者とはもちろん、銀行融資側とも事前に確認はします。実は、リフォームやリノベーションは資産としては認められないのが基本で、算入されても15%程度ではないでしょうか。